ZMKのファームウェアをGithub上で管理・ビルドする場合、第三者からキーマップや各種設定が覧できるようになります。マクロ等に個人情報(メールアドレス、住所、氏名、パスワード)を登録するのはおやめください。
ZMKではキーマップの変更を簡単に行うツールが二つあります。また、直接設定ファイルを書き換えてキーマップを編集する方法もあります。それぞれの特徴を以下に示します。
メリット | デメリット | 難易度 | 設定の自由度 | |
---|---|---|---|---|
ZMK Studio | Bluetooth経由でビルドせずともキーマップ書き換え可能(アプリ版のみ) | 多彩なZMKの機能が使用できない(Combo, Macroなど) | 低 | 低 |
keymap editor | ほとんどのZMKの機能が使用できる | ビルドしてUSB接続経由でファームウェアをキーボードに書き込む必要がある | 中 | 中 |
直接設定ファイル書き換え | トラックボールの動作の変更も行える | |||
すべてのZMK機能を使える | コードを書き換えるため、ZMKの知識が必要 | |||
ビルドとUSB経由の書き込みが必要 | 高 | 高a |
まずは設定が簡単なZMK Studioから使用してみましょう。
リンクを開くと、キーボードと接続するように指示されます。USB→ZaruBallを選択してください。
ZMK Studioと接続するためにはキーボードをUnlockする必要があります。初期キーマップではレイヤー1(Lower)の右手小指最下段の1.5uキーにてUnlockできます。
Unlockすると、以下のような画面に遷移します。左のタブから編集したいレイヤーを選択します。
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TIPS
レイヤーは+ボタンで最大2つ増やすことができるよう設定しています。
もっとレイヤーが欲しいという方は増やしてみてください。
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右のキーボードから変更したいキーを押します。
下のBehaviorとKeyにて選択したキーに割り当てる動作を指定します。
Behaviorは動作の種類を示しています。一般的なキー入力にはKey Pressを選択して下さい。 その他、多用するBehaviorは以下の通りです。
Behavior | 説明 |
---|---|
Key Press | 一般的なキー入力 |
Transparent | ひとつ上のレイヤーのキーと同じ動作を割り当て |
None | キーの無効化 |
Momentary Layer | キーを押している間だけ指定したレイヤーに移動する機能 |
Layer-Tap | 長押しでMomentary Layer、短押しで指定したKey Pressに割り当て |
Mod-Tap | 長押しと短押しで異なるキー入力に割り当て |
Bluetooth | 接続先切り替え、接続情報のクリアなどのキー割り当て |
Output Selection | USB接続とBluetooth接続の切り替え |
Studio Unlock | ZMK Studioに接続するためのUnlock |
ind_ bat | バッテリー残量をlEDの色で通知 |
ind_con | 接続状況をLEDの色で通知 |
キーマップ編集が完了したら右上の保存マークで保存してください。キーボードで変更したキーマップが有効になります。
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ZMK Studioはアプリケーション版とブラウザ版があります
ブラウザ版ではcentral側(PCと通信する側、ZaruBallでは右手側のキーボード)をPCとUSB接続することでキーマップを編集できます
対して、アプリケーション版はBluetooth接続でも編集できます
以下のリンクからダウンロードしてください(Windows, macOS, Linux)
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もっと細かく設定したい!ComboやMacroも使いたい!という方はkeymap editorに挑戦しましょう。
まずはZaruBallファームウェアリポジトリをご自身のアカウントにフォークしてください。複数ブランチがありますが、ZaruBallv1.x〜2.xの方はmainブランチを、v3.xの方はZaruBall-v3.xをご利用ください。
以下のリンクからkeymap editorにアクセス。Githubを選択し、ご自身のGithubにログインしてフォークしたZaruBallのファームウェアリポジトリを選択してください。
以下の画面がでたら、キーマップの変更を行います。基本的な操作はZMK Studioと同様です。